株式会社ファン・タップ(所在地:京都市下京区 代表取締役 荒木大輔)は、3Dを使った医療用手術支援アプリ「D spelunker」を医療法人いぐちクリニックと共同で開発、8日 (火) よりインターネット上に公開しました。
【背景】
耳鼻咽喉科の医師は、手術の際にCT画像から鼻の中の構造をイメージする必要があります。
そのため、医師、特に研修医は、鼻腔立体解剖を熟知し、内視鏡手術操作の十分なトレーニングを積みます。
鼻腔立体をイメージするための支援ツールとして、CT画像から3次元の立体画像を作成する医療用ソフトウェアが存在します。しかし既存のソフトウェアは、専用のソフトウェアを導入する必要があるため非常に高価であったり、操作が煩雑であったりとどれも実用性に欠けるものばかりでした。
【D spelunkerについて】
この度、医療法人いぐちクリニックと開発したD spelunker(ディー・スペランカー)は、CT画像を3次元化できる画像ビューアです。
インターネット上に公開され、ブラウザだけで操作することができます。まるで探検家が洞窟の中を探索するように鼻の中を観察したり、鳥が見下ろすように副鼻腔を外から観察したりすることができます。手術において鍵となる動脈や神経の場所に印を付けることもできます。よりリアルに鼻の中を観察、シミュレーションすることで、手術に伴う事故を大幅に低減することができます。
【今後の展開】
無料で公開し、鼻・副鼻腔の内視鏡手術をする、世界中の医師や研修医に使っていただくことを目標にしてまいります。また、将来的には歯科など耳鼻咽喉科以外での利用も想定しています。